ドライアイは、涙液の減少あるいは質的な変化により眼の表面に障害を生じる疾患です。
眼の表面が乾いて傷つきやすい状態となり、重症になると眼の表面に無数の傷がつく場合もあります。
強い症状や長びく症状は放っておかないほうがいい
軽い症状は、おさまることもあります。しかし症状が強く、いつまでも長びくようなら眼の表面が傷ついていることが考えられるため、眼科を受診したほうがよいでしょう。傷からバイ菌が入り角膜感染症をひきおこしたり、傷が深くなって視力が低下するおそれもあります。
目が乾くと辛い症状が起こることがあります。
次のような不快感を感じたらご相談下さい。
- ●目の乾き
- ●目の痛み
- ●ゴロゴロ感
- ●まぶしい など
- ●目の疲れ
- ●目のかすみ
- ●見えにくい
涙の質・量の低下(涙液が正常ではない)
高齢、夜遅くまで起きている、ストレスなど(生理的要因)
病気、降圧剤や精神安定剤の影響 など
まばたきが少ない
長時間のパソコン、眼を酷使する作業(運転、細かい作業、読書) など
涙が蒸発しやすい
眼が大きい、乾燥した部屋 など
その他
コンタクトレンズ、アレルギー性結膜炎、大気汚染、紫外線 など
目の乾きにより目の表面の涙や粘膜に異常が起きて凸凹(デコボコ)になることで、乾きや痛み、ゴロゴロ感、見えにくさなど、様々な症状が現れます。
ドライアイはこの『凸凹EYE(デコボコアイ)』が大きな原因と言われています。
まずドライアイの適切な診断を行い、点眼で効果が得られない場合は、涙点プラグ等による専門的な治療を行っています。
- 涙点プラグとは
- 涙の排出口である「涙点」をふさいで、少ない涙を溜める治療法です。 固形のシリコン製の極小のプラグ(直径0.5~1ミリ程度)を涙点に装着するもので、保険適応となっており、痛みもなく短時間で施術できます。
- キープティア(コラーゲン製涙点プラグ)
- キープティアは生体適合性の高いコラーゲンを使用しており、体温によりゲル化する特性を利用するため簡単に充填でき、刺激が少なくしっかりと涙点を閉鎖できます。
時間とともに溶けてしまうので、3か月に一回ほどの追加が必要になります。