緑内障は、眼球の後ろにある視神経が障害を起こし、視野が狭くなる病気です。
病気の進行を遅らせるために、眼圧を低くコントロールする事が有効とされています。
視神経は一度障害を受けると回復しないため、早期発見・治療が重要です。
視覚障害の原因を調べた厚生労働省の報告によると、平成元年に第一位であった糖尿病網膜症を抜いて、緑内障が第一位となり、視覚障害の原因全体の約25%を占めています。
糖尿病網膜症や、お年寄りに多い黄班変性症と違い、緑内障は誰もがなりうる病気で、自覚症状がないため気づかないうちに病気が進んでしまうこともあります。
緑内障は初期の間、一般的に自覚症状はほとんどなく、本人が気づかないうちに病気が進行してしまうことが多くあります。
多くの場合、視神経の障害はゆっくりとおこり、視野(見える範囲)も徐々に欠損していくため、目に異常を感じることはほとんどありません。
また、緑内障は加齢にともなって起こる病気ですが、40歳くらいから増える病気であり、決して高齢の方だけの疾患ではありません。
40歳になったら緑内障の検査を受けることをお勧めします。
早期発見、早期治療で病気の進行を抑えることができます。
治療は主に点眼薬による、眼圧を下げる治療が一般的です。
ほとんどの場合、点眼で十分な治療効果が得られますが、点眼を行っても視神経の障害が進むときは手術を行うこともあります。
手術が必要な場合は高度医療機関をご紹介致します。